"真面目な話"カテゴリーの記事一覧
-
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
-
特典ページ更新してない!!!すみません…!!!
今日は、使用していたメールフォームのサービスが6月いっぱいで終了してしまっていたため、新しいメールフォームを用意しました。不通のあいだ困った方がいたら申し訳ありませんでした。今後はこちらからお願いします。https://hilnama.iku4.com/contact
と言っても、今はちょっと新しい商業連載が決まっていて作業中でして、それが落ち着いたら同人誌も予定が決まってますし、そのあともまた別の連載企画を練っている最中ですので、しばらくお仕事は受けられないかもしれません。有り難いことです。
お仕事が告知されたら、また何か情報UPしますね。PR -
(かなりサークル向けです。)
ちなみに私、コンスタントに同人誌を出すようになって、7年目です。
自分の本やグッズ、アンソロなどでそれなりの数の印刷会社さんの商品を拝見してきて、16社ほど品質比較しています。
7年間品質の悪化も決定的なトラブルもなく、今、自身の経験から信頼を持っておすすめできる印刷屋さんが二箇所ありますので、感謝を表すべく宣伝を置いておきます。
特に奥付のないグッズは宣伝の機会がないので、ここにご紹介します。
ただし私は印刷品質のみで選んでおり、初心者向けのサービスの手厚さなどをそこまで要していないため、視点は偏っています。
が、何かのヒントになれば幸いです。
※私は印刷関係(非同人)の元専門職で、スクリーニングや製版、データ関係の仕組みは解るのですが、特殊印刷や装丁に関してはド素人です。
※うちの頒布物全てを下記二ヶ所でお願いしているわけではありません。
■ 株式会社 栄光 様
大好きなので。
安さや納期は各サークルの経験値と部数帯によって条件違いますけど、サイトのわかりやすさは万人共通のはず。
とにかく推すのは、本文印刷の超高精細FM製版と、表紙基本用紙の「シルキーアイボリー18kg」が丈夫で反りに強いことです。
1.表紙基本用紙「シルキーアイボリー18kg」が丈夫
繰り返し読んでも、表紙が比較的くるんくるんしにくいです。
多くの同人印刷屋さんが表紙基本用紙にしているアートポスト180kgに比べれば、かなり質実剛健の向きがありますね。PP貼標準装備ですし。
装飾的なオプションの多さより、本の頑丈さを標準的に求める方にはぜひ。
(うちの本は、最近だと「槍三犯再録集」以外は全部シルキーアイボリーです)
まあ、もっと厚い特殊紙が使える会社もありますけど、あんまり堅くても読みにくいですしね。
以前、「何度も読んでいるうちに表紙が捲れあがってしまった、もう少し丈夫な表紙にして欲しい」と言われた事が何度かあり、探して辿り着いたのが栄光さんでした。(半ば社交辞令だったとは思いますが嬉しかったです、当時コメント下さった方はありがとうございました!)
その後、基本用紙が一度変わりましたが、ぶ厚くて反りに強い丈夫さは変わらなかったので、栄光さんの基本姿勢によるものだろうな、と思ってます。
2.FM製版について…→金沢印刷さん 太陽出版さん サンライズさん
ここ数年で同人印刷でもFMスクリーンを導入するところが多くなってきましたね!
金沢さんは結構前からほとんどの商品にFM10を使って下さる凄いところなのですが、ドットゲインの違う紙ごとにグレーの濃淡がかなり変わるので、ちゃんと設定と支持体を選ぶ必要があります。(つまり同じ10%グレーでも紙によって、見えないほど薄かったり、意外と濃く出たり、結構変わるってこと)
また一言でFMと言っても、栄光さんや金沢さんのような10ミクロン(肉眼では不可視のドットサイズ)だけでなく、少し荒い20、25、30ミクロンなどの古いスクリーンを使っている印刷屋さんもあります。
30だとFMでも肉眼で印刷ドットが認識できるため、グラデーションがざらついて見え、(一昔前の家庭用インクジェットみたいな見え方)むしろ高線数のAMのほうが綺麗だったりします。ベタはAMのほうがムラが出ませんし、従来の完全二値化できる「正しい漫画原稿」ならAMのほうが適してます。
っていうか世間の商業印刷(漫画雑誌、書籍、食品や雑貨のパッケージなど大抵の物)は基本AMです。
商業印刷でのFM10以降の商品は使用シーンがかなり限られているため、自分の漫画をFM10で刷れるというのは、少部数同人誌ならではの現代の最高の贅沢だと私は思ってます。元印刷屋的に。
鉛筆のタッチ、水彩、薄墨、グレーをそのまま刷れるのが、高精細FM(10μ)です。
栄光さんなら、上質紙やマットコートなどドットゲインの小さい紙を選んだ場合、使って下さると思います。(たぶん)
※ただし、アナログ原稿をFM製版すると、ベタムラ・トーン影・ホワイト修正・紙のキズや凹凸・ホコリ等々もそのまま印刷に出ます。理解と、入念なゴミ取り・スキャン技術+正しいレベル補正が必要です。
フルデジタルで描かれている場合は単に、グレーや水彩調をそのまま活かしたいならFM、トーン処理されたように網点で刷ってほしいならAM、そもそも二値化の墨一色とトーンのみでアンチエイリアスがない原稿(いわゆる従来の「正しい漫画原稿」)ならAM(従来の一般的な印刷)、ということで大丈夫です。
コミック紙や書籍用紙などドットゲインの大きい紙を選ぶと、栄光さんはAM製版を使われるんじゃないかな。(たぶん。一介のユーザーとしては憶測しか書けませんが)
有料オプションとかじゃなく、あちらで素人の原稿を「これはAMで、これはFMで」と適した方に振り分けてらっしゃるって、凄いことだと思います。
あとよく聞かれますが、FM・AMというのはラジオのFM・AMと同じ意味で、周波数変調の方式を指しています。
ご参考になれば!
■大洞印刷株式会社 様(同人ファクトリー)
昔からクリアファイル等PP印刷を時々お願いしています。4C両面+白版で素材・UV・サイズ・納期が選べて、お値段がお安いんです。
他の同価格帯の会社でPPグッズを頼むともう白版の薄さやズレに驚くくらい、大洞さんはそれがなくオンデマンドでもかなり綺麗で、お値段以上の良心的な品質の安定があります。
最近は紙類印刷も同人メニューを始めたみたいですが頼んだ事はないかな…とにかくPP商品のコスパの高さを推します。昔、少しお高いFM製版の超美麗クリアファイル商品もあったんだけど、今は同人用メニューからなくなっちゃったのかな? 残念。
コミケに搬入もして下さるようになって嬉しいけど、直接搬入オプションが有料でけっこう高いのが玉に瑕なんですよね…。利用者が増えれば、もっと搬入代が安くなるのでは…というわけで、宣伝しときますw
最後に、五輪に向けて、栄光さんの署名呼びかけのツイートを。
ほんと、どうにかしないとなあ。年間300以上行われる展示会の関係者から悲鳴!!スポーツ報知の現物をご覧いただくとインパクトが伝わります。重大な経済問題なのに「報道しない自由」で取り上げない媒体が多いなか、9月に各産業と広く連携して動きます。20万署名を目指します https://t.co/DWd09BS6dw pic.twitter.com/e2fKgTkBqf
— 株式会社栄光(同人印刷) (@eikou_info) 2017年8月8日